許すということ
もう一つは、
攻撃を止める直前にフラッシュバックした
ギターを持った ジョエル の姿から
ジョエル との生前最後の会話の内容を思い出したからというものです。
パーティーでの ディーナ とのキスを セス に咎められ、
それを庇った ジョエル に、
余計なことをするなと怒って帰った エリー。
その後 エリー は ジョエル の家まで出向き
久々に( 疑似の )親子らしい会話をすることになり、
なぜパーティーで自分を庇ったと問いただす会話の流れで、
4年前の ジョエル の選択にまで話が及びます。
神様にもう一度チャンスをもらったとしても
もう一度同じ選択をすると断言する ジョエル に、エリー は
「 それを一生許すことは出来ないが、許したいとは思っている。」
と告げます。
ジョエル の行動は全て エリー のためを思ってのことで、
それが分かるだけに苦悩する エリー。
ジョエル の気持ちは理解できるが、
それ故に世界を救えなかった自分を肯定できない。
エリー も、いつかは ジョエル を許したいと思っていたのですが、
ジョエル の突然の死で、それが叶う機会を永遠に失ってしまうのです。
結局 この会話が2人で交わした最後の会話になりました。
アビー と レブ に、かつての自分たちを重ね合わせた エリー は、
ジョエル の死を受け入れ
( 大事なものを守るために )あやまちを犯したとしてもそれを許すこと、
つまり アビー を許し復讐の連鎖を断ち切ることこそが
ジョエルを( 完全にではないにしても )許すことになる。
だから最後ぎりぎりのところで思いとどまった・・・、
というものです。
この二つの見解は互いが補足し合っていて、
エリー が アビー と レブ に会ったのは劇場と浜辺の2回だけで、
それで本当に2人の関係を
自分たちのそれと似ていると認識できたのか?とか、
アビー を許すことが、果たして = ジョエル を許すこと になるのか?
といった疑問に対する答えになり得るのではないか と思います。
しかし、これらを合わせて ‶ ほぼ真実に近い ” 見解としたのには
理由があります。
それは、私が捨てられず、
推したい もう一つの見解があるからです。
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