トローギル の町と 道中で感じたことなど
トローギルはドゥブロブニクを更に小さくしたような町で、
しかも、こちらの方こそ細かい小路がたくさんある
迷路のような町だった。
迷いながらようやく宿に辿り着いて、
3階のレセプションらしきところに着いたが
誰もいない。
仕方なく屋上まで上がってみると、
ランニング姿のおじいさんが洗濯をしていた。
どうやらこの人が宿のオーナーらしい。
気の良いオーナーはすぐに宿泊の手続きをしてくれた。
英語が通じないので
言っていることも全く分からなかったが、
その場の雰囲気とジェスチャーで何となく理解は出来る。
立派な髭と少しゴツ目の体格から、
今読んでいる『 老人と海 』の主人公と何となくイメージが重なった。
( 性格は全く違うようだったが。 )
少し散歩をした後 部屋で洗濯を済ませ、
夕方 また外出する。
それにしても 昨日のドゥブロブニクからなのだが、
夕方にもなると かなり涼しい。
天候が悪いのと、だいぶ北の方に来たせいもあるが、
短パン、Tシャツだけでは無理なようだ。
むしろ海風が強いので ウィンドブレーカーが要るほどだ。
適当なレストランで安いピザでも頼もうかと思ったが、
どこも寒そうだし、節約もしなければならないので、
今日もスーパーとコンビニで我慢することにした。
屋台でエビを鉄板で焼いたものをパンに挟んだ
エビバーガーを買ったのだが、
見て想像したような味ではなく、少しがっかりだった。
あとは部屋で酒でも飲みながら、
日記を書こうかと思う。
〈 ドゥブロブニク ~ トローギル間 〉
*往路と同じように復路も海側の席に座って
車窓から美しい景色を眺めることが出来た。
ただ 今日は少し曇りがちだったこともあり、
海の景観も前回ほどではなかった。
往路の道中では、海岸沿いの小さな町の
小さな海辺で海水浴している人を見かけては、
「 こんなところに住めたらいいだろうな・・・。
ずっとではなくても、一カ月くらいのんびりできたらな・・・。」
などと思っていたのだが、
天気が薄曇りだと、
あれだけにぎわっていたビーチも人がまばらで、
なんだかうらびれた寂しい場所のように感じてしまう。
良い面だけを見て住んでみたいと思うのと、
実際住むのとでは
当たり前だが全然違うようだ。
* その代わり、今日印象的だったのは、
東欧の田舎の風景だ。
本当に何もない( 田んぼも畑もない )ところに
町や村がポツンとあって、まるでドラクエの世界のようだった。
こんなところに住んだらさぞかし退屈だろうが、
景色としてはとても興味深く、浪漫を掻き立てられた。
( 住みたいと言っている訳ではない。)
* 今回の宿だが、一応二つ星ホテルということもあり、
部屋も広く、ソファーなどの家具も揃っていて、
もちろんトイレもシャワーも付いている。
しかも旧市街のど真ん中というか にぎやかな区画にあって、
本当に言うことがない。
最近の旅ではネットでホテルを簡単に予約出来るので、
次の町に着いてから探す手間が省けて
観光に集中出来る。
ただ、東南アジアやインドを旅したの時のように、
値段を巡ったちょっとした揉め事やハプニングは起きないので、
そこにいささか物足りなさを感じるのは、
贅沢な悩みなのか。
1日の歩数:10668歩( 8.2km )
1日の出費
食費
昼:35kn( ハンバーガー )
夕:32kn( エビバーガー、ウィンナーパン)
その他
ホテル:270kn
交通費:153kn( バス、荷物代20 )
雑費:34.1kn
合計 約¥8124
1kn(クーナ)=¥15.5 *当時のレート
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