孤旅 #40 クロアチア

トローギル サーカス 一人旅
サーカスでの空中ブランコ / トローギルにて

サーカスの女座長 と その一座

ところで、昨日トローギルに着いた時に、

バスの車窓から大きなサーカスのテントが見えた。

後で知ったのだが、今ちょうどサーカスの一団が地方巡業に来ているらしく、

そういえば町中いたるところにポスターが貼ってあった。

日本にいる時でも、

なかなかサーカスの巡業など観る機会がない。

せっかくなので 観に行ってみることにした。


夕方6時ごろまた外出し、近くに貼ってあるポスターを確認すると、

入場に50knクーナ( 約750円 )かかるようだ。

日曜の公演は夕方5時と8時の、

2回公演らしい。

近くのハンバーガーショップで腹ごしらえした後、

サーカスのテントのあった方角へ歩いて行ってみる。

クロアチア
トローギル
サーカス
街から少し歩いたところにサーカスのテントはあった

テントは旧市街から少し離れた開けた場所にあり、

その周りにはサーカスで使われるのか、

ラクダやラマ( アルパカ?)、ポニーなどが、

柵の中で放し飼いにされていた。

これも客寄せの演出なのかもしれない。

入口に小さな急造の小屋があって、

そこがチケット売り場らしく 何やら文言が書いてある。

英語で、‶ 7時過ぎからチケット販売 ” とあるが、

小屋の中には誰もいなかった。

どうやら まだテントの中で一回目のショーをやっている最中らしい。

7時を過ぎると、中から客がぞろぞろと出てきた。

発券係はショーの出演者も兼ねているらしく、

衣装を着た女性が小屋に入ってチケットをさばき始めた。

私も1枚購入する。

売り場の横で客引きをしていた、

派手な猛獣使いの格好をした出演者の女性に聞いてみると、

ショーは8時から10時までの2時間で、

途中15分の休憩が入るとのこと。

( 後から気付いたのだが、実はこの女性がサーカスの女座長だったようだ。)

女性は、私のつたない英語の質問にも丁寧に答えてくれて、

最後に「 Enjoyエンジョイ!( 楽しんで!)」と声をかけてくれた。


早目にテントの中に入り、

後ろの方の席を確保した。

最前列には子供連れの家族が陣取っていて、

開演を心待ちにしているようだ。

最初あまり人が入っていなかったが、

開演間近になると、外の屋台で買い物をしていた人たちがぞろぞろと入ってきて

開始時には6~7割方埋まっていた。

おそらく300人くらいは入っていたと思う。

それから2時間、

空中ブランコやロープを使った曲芸などのアクロバットあり、

動物や子供たちの見世物あり、

オートバイでのスタントありの

小規模ながらも、充実した演目だった。

さっきの女座長もマイクを片手に司会を務めながら、

自分の演目になると( 猛獣使い )

さすがのパフォーマンスを披露していた。

( ただし 子供向けの動物のコーナーにて、

楽しそうな雰囲気とは裏腹の 調教師が鳴らす鋭い鞭の音には、

普段の調教の厳しい光景を想像してしまい

少しだけ、ハッとさせられた。)

遠い遠い昔、子供の頃に、

地元に来たサーカスを家族で見に行ったことがあった。

地方の小さな田舎町では、

それは非日常的な大イベントだった。

あまりに昔の事なのですっかり頭の中から抜け落ちていたが、

とても楽しかった記憶だけがかすかに残っている。

その時の気分がわずかに蘇ってきた。

2時間はあっという間に過ぎた。

とても楽しい時間で、本当に ‶ Enjoyエンジョイ ” することが出来た。

たった750円で得られた、

至福の時間だった。


クロアチア
トローギル
夜のトローギル
賑やかな夜のオープンテラス / トローギル

市街に戻っても、まだ町はにぎやかだった。

町中で何やらライトアップのイベントをやっていて、

オープンテラスのレストランは大賑わいだった。

部屋に戻りシャワーを浴びて 1日の疲れをざっと洗い流し、

窓の外の喧騒に耳を傾けながら

深い眠りに就いた。


1日の歩数:16347歩( 12.5km )

1日の出費

食費

昼:28kn( トウモロコシ、トルティーヤ・サンド )

夕:57kn( ハンバーガー、ピザ、ビール )

その他

ホテル:270kn

交通費:42kn( バス )

入場:50kn( サーカス )

雑費:22kn

合計 約¥7270

1kn(クーナ)=¥15.5 *当時のレート

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