サーカスの女座長 と その一座
ところで、昨日トローギルに着いた時に、
バスの車窓から大きなサーカスのテントが見えた。
後で知ったのだが、今ちょうどサーカスの一団が地方巡業に来ているらしく、
そういえば町中いたるところにポスターが貼ってあった。
日本にいる時でも、
なかなかサーカスの巡業など観る機会がない。
せっかくなので 観に行ってみることにした。
夕方6時ごろまた外出し、近くに貼ってあるポスターを確認すると、
入場に50kn( 約750円 )かかるようだ。
日曜の公演は夕方5時と8時の、
2回公演らしい。
近くのハンバーガーショップで腹ごしらえした後、
サーカスのテントのあった方角へ歩いて行ってみる。
テントは旧市街から少し離れた開けた場所にあり、
その周りにはサーカスで使われるのか、
ラクダやラマ( アルパカ?)、ポニーなどが、
柵の中で放し飼いにされていた。
これも客寄せの演出なのかもしれない。
入口に小さな急造の小屋があって、
そこがチケット売り場らしく 何やら文言が書いてある。
英語で、‶ 7時過ぎからチケット販売 ” とあるが、
小屋の中には誰もいなかった。
どうやら まだテントの中で一回目のショーをやっている最中らしい。
7時を過ぎると、中から客がぞろぞろと出てきた。
発券係はショーの出演者も兼ねているらしく、
衣装を着た女性が小屋に入ってチケットを捌き始めた。
私も1枚購入する。
売り場の横で客引きをしていた、
派手な猛獣使いの格好をした出演者の女性に聞いてみると、
ショーは8時から10時までの2時間で、
途中15分の休憩が入るとのこと。
( 後から気付いたのだが、実はこの女性がサーカスの女座長だったようだ。)
女性は、私のつたない英語の質問にも丁寧に答えてくれて、
最後に「 Enjoy!( 楽しんで!)」と声をかけてくれた。
早目にテントの中に入り、
後ろの方の席を確保した。
最前列には子供連れの家族が陣取っていて、
開演を心待ちにしているようだ。
最初あまり人が入っていなかったが、
開演間近になると、外の屋台で買い物をしていた人たちがぞろぞろと入ってきて
開始時には6~7割方埋まっていた。
おそらく300人くらいは入っていたと思う。
それから2時間、
空中ブランコやロープを使った曲芸などのアクロバットあり、
動物や子供たちの見世物あり、
オートバイでのスタントありの
小規模ながらも、充実した演目だった。
さっきの女座長もマイクを片手に司会を務めながら、
自分の演目になると( 猛獣使い )
さすがのパフォーマンスを披露していた。
( ただし 子供向けの動物のコーナーにて、
楽しそうな雰囲気とは裏腹の 調教師が鳴らす鋭い鞭の音には、
普段の調教の厳しい光景を想像してしまい
少しだけ、ハッとさせられた。)
遠い遠い昔、子供の頃に、
地元に来たサーカスを家族で見に行ったことがあった。
地方の小さな田舎町では、
それは非日常的な大イベントだった。
あまりに昔の事なのですっかり頭の中から抜け落ちていたが、
とても楽しかった記憶だけがかすかに残っている。
その時の気分がわずかに蘇ってきた。
2時間はあっという間に過ぎた。
とても楽しい時間で、本当に ‶ Enjoy ” することが出来た。
たった750円で得られた、
至福の時間だった。
市街に戻っても、まだ町はにぎやかだった。
町中で何やらライトアップのイベントをやっていて、
オープンテラスのレストランは大賑わいだった。
部屋に戻りシャワーを浴びて 1日の疲れをざっと洗い流し、
窓の外の喧騒に耳を傾けながら
深い眠りに就いた。
1日の歩数:16347歩( 12.5km )
1日の出費
食費
昼:28kn( トウモロコシ、トルティーヤ・サンド )
夕:57kn( ハンバーガー、ピザ、ビール )
その他
ホテル:270kn
交通費:42kn( バス )
入場:50kn( サーカス )
雑費:22kn
合計 約¥7270
1kn(クーナ)=¥15.5 *当時のレート
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