孤旅 #124 モロッコ

モロッコ シャウエン 猫 一人旅
青と猫の街 / シャウエン

2016 10月6日 (木) Shauene

ハマムへ行く

モロッコ
シャウエン
カスバ
市場
人で賑わう朝の市場 / シャウエン

今朝も、起きてしばらくしてから 散歩に出かけた。

カスバの中を さまよい歩くのは

これで何回目だろうか?

時たま 迷うには迷うのだが、

何となくどこにいるか把握出来るくらいにはなってきた。

市場で売っていた クレープ風のパン( 4DH )で腹ごしらえをして

帰る途中、Bab Souk 門の近くに

ハマム( トルコ式の蒸し風呂、サウナ )の店を発見した。

店の前で佇んでいるオジサンに値段を聞くと、

それほど高くもなさそうだ。

一度行ってみたいと思っていたところなので、

一旦宿に戻り、

貴重品などを置いて 再度出かけることにした。


再び店に戻ると、

さっき来た時 値段を聞いたオジサンがいた。

オジサンは利用客の一人かと思っていたが、

どうやら 店のスタッフのようで、

もう一人の背の高い 黒人系の男を呼んできて

私を 隣りの雑貨を扱っている商店に連れて行った。

背の高い男に、垢すり用の手袋と、シャンプー、

ボディソープを買うように言われ、( 7DH )

その後 男に付いてハマムの中へ。

入口を入ってすぐの薄暗い部屋で 服を脱ぐように言われ、

パンツ一つで奥に通された。

とても怪しい雰囲気だ。

預けた荷物の中には

80DH ほどの現金と スマホが入っている。

現金は取られても たいした額ではないが、

スマホは別だ。

少し心配になる。


客は私の他に一人だけだった。

その客も すでに着替えて帰り支度をしているので、

実質 私一人だ。

奥に浴室が続いていて、いくつか扉があり

奥に行くにつれ温度が高くなっていく。

造りは少し貧素だが、

ほぼ想像していた通りのハマムで、

空気も床も暖かい。

一番奥のお湯釜があるところまで行くと、

そこに座るように言われた。

自前のパンツのまま濡れた床に座ると、

お湯釜の中からバケツ3杯分のお湯を掬って

そのうちの一つをいきなり頭からぶっかけられた。

すでにパンツはびしょ濡れで、

替えのパンツを持ってこなかったことを後悔する間もなく、

先程購入したボディソープを体に塗られ、

10分ほど流さずに待つよう指示された。

広い浴室に私一人を残し

男は部屋を出て行った。

待っている間、どうしても残してきた衣類と携行品の行方が気になってしまう。

「 今頃 財布を物色されているのではないか・・・。 」

などと 想像を逞しくしていると

先程の男が再び現れて、

今度は垢すり用の手袋で ゴシゴシと体をこするように促し、

また去って行ってしまった。

言われた通りに、体中隅々まで万遍なく擦る。

最初 思っていたほど垢が出ないので、

かなり力を入れて擦ると次第にまとまったのが出始めたが、

それでも 期待したほどの量ではなかった。

垢を擦りながら シャンプーまで済ませたが、

いつまで経っても男は戻ってこない。

少し不安になり、

高温故に意識も朦朧としてきたので、

勝手にバケツのお湯で体を流して出ることにした。

あるいは 世話を焼いてくれるのは最初だけで、

後は自分でやるシステムなのかもしれないが、

とにかく勝手が分からない。

体を拭いていると 先程の男が現れた。

「 OK、フィニッシュ!」と言うと

頷いていたようなので、

案外この方法で合っていたのかもしれない。


スッキリしたのは良いが

履いているパンツはびしょ濡れで、

何度か入念に絞っても完全には乾くはずもなく、

観念して そのまま上に短パンを履いて外へ出た。

モロッコ
シャウエン
坂
けっこう坂が多い

入浴料は 先程言われた通り 13DH で、

特にそれ以上請求されることもなかった。

シャンプーなど備品込みでも200円くらいなら

確かに安いものだ。

貴重品類も特に問題なかった。

機会があれば、モロッコ滞在中

もう何回か利用してもいいかもしれない。

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