2016 10月22日(土)Hassi Labied ~ Tingher ~ Todra Gorges
癒しのトドラ峡谷 ( トドラ峡谷1日目 )
朝 早目に荷造りを済ませて 7時半に部屋を出ると、
テラスに マリエさんが座っていた。
昨日出たサハラツアーから 早目に帰って来たらしく、
それならばと、一緒にティネリールに移動することになった。
( マリエさんも、前々から私と同じトドラ渓谷に行くと言っていた。
回り方によって 目的地が被るのは、海外旅行あるあるだ。)
朝食を取った後、7時50分に宿を出発。
車に乗って 広場の前まで移動する。
チケットを買って待っていると、
Supratours のバスがやって来た。
乗客は半分くらいしか乗っておらず、
一人二席づつ使えたので
ゆったりと座ることが出来た。
車窓からの景色は素晴らしく、
荒野が続いたかと思うと 突如断崖が現れ、
その下には緑茂るオアシスが広がっていて、
その土と緑の色の対比が鮮やかだった。
途中 いくつかの街を経由して、
昼過ぎにティネリールの町の中心部に到着。
降りたところに、
今回宿泊するゲストハウス 『 Flower 』 の女主人、
キミ子さん が迎えに来てくれていた。
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今回泊まる ゲストハウス Flower は、
日本人のキミ子さんが経営しているゲストハウスで、
日本人バックパッカーに人気の宿だそうだ。
トドラ峡谷には ‶ 日本人宿 ” と呼ばれる
日本人御用達の宿が二つあって、
今回は縁あって、こちらの宿に泊まることにしたのだ。
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キミ子さんに誘われて、
駐車場近くの食堂でチキンを食べながら
トドラ行きのバスを待つ。
時間になり、10人乗りくらいのミニバスに乗り込んで、
20分ほど走って 宿の前で下車。
町からはだいぶ離れているが、
落ち着いていて良さそうな場所だ。
先客に二人の日本人がいて
私とマリエさんと四人で
しばらくロビーで まったりと会話をして過ごした。
午後4時半ごろ、
一人で もう一軒の日本人宿に行ってみる。
実は、Flower に泊まると決めたものの、
もう一軒の日本人がやっている宿の方も
見ておきたかった。
言わば、 ‶ 敵情視察 ” だ。
この トドラ には、少し長目に滞在しようと思っていたので、
条件が良ければ、後半はそちらの宿に
こっそり移っても良いかと思っていたのだ。
その宿は、Flower から500メートルくらいと聞いていたが、
実際歩いてみるとけっこう距離があった。
途中 学校帰りの小学生たちに冷かされながら、
何とか 日本人宿『 ピーナッツ 』に到着。
玄関から入ると、
モロッコ人の旦那さんが 快く迎え入れてくれた。
娘のマーヤが やたらと話しかけてくる中、
日本人妻のアヤコさんに宿泊の条件の話を聞いた後 Flower に帰ると、
マリエさんが宿の前で待っていた。
二人で 夕方峡谷を見に行く約束をしていたのだが、
案外 ‶ 敵情視察 ” に時間がかかってしまい
待たせてしまったらしい。
二人で連れ立って 峡谷を散策する。
10分ほど歩くと、
両側を切り立った崖に挟まれた場所に出た。
高さ100メートル以上と言われる崖に挟まれた
舗装された小路が、
渓流沿いに数百メートル続く景色は圧巻で、
思わず息を呑むほどだった。
夕方になると、高い崖に遮られ太陽が届かないため、
日影が多くなり、
体感的にはかなり涼しく 過ごしやすい気候だ。
両側の崖の途切れる辺りまで進み、
反対側に出たところで再び同じ道を引き返す。
これから何日か滞在することになると思うが、
その間 ここには何度か訪れることになるだろう。
トドラ峡谷・・・とても気持ちの良い場所だ。
宿に戻ると そろそろ夕食の時間だ。
この宿では、朝夕と 女将のキミ子さんが
食事を振る舞ってくれる。( 宿代込み )
その日本食が、この宿の人気の一翼を担っているようだ。
フェズ、マラケシュ、メルズーカと巡って来て
疲れ切った日本人旅行者に、
癒しを与えてくれるトドラ峡谷。
そんな癒しの場所で、
数カ月間日本を離れ 様々な国を旅してきた私にとっては、
待ちに待った日本食である。
実は 今回この宿に決めた理由の一つは、
この日本食の評判を口コミで聞いたからでもあった。
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まず、ジャガイモの煮物が先に出た。
そして、白飯に魚の照り焼き。
同じく魚で出汁を取った味噌汁が付く。
日本食は バルセロナの日本食屋で食べた牛丼以来で、
ちゃんとした和食となると、
タイのバンコクで 友人のイシダと行った日本居酒屋で食べて以来だった。
日本居酒屋で食べたものと比べると 味付けは素朴だが、
いわゆる 「 おふくろの味 」といった具合で、
濃い目の味付けに食傷気味な私には
かえって食欲をそそられるものだった。
日本に帰りたくなった・・・と言うと大袈裟だが、
日本食が恋しくなったのは間違いない。
食後は ひたすらロビーでまったりと過ごした。
先客の日本人二人は
これまで南米を回って来て、これからアフリカを南下するという
‶ ティアゴ ” こと シゲ子ちゃんと、
ロードバイクでユーラシア大陸を横断しながらここに辿り着き、
モロッコを回った後 日本に帰国するという
タケル君。
そして マリエさんと同部屋の中国人のワンさん。
大勢での賑やかな晩餐は、
とても愉快なものとなった。
夜10時を過ぎ 皆眠くなってきたので、
各部屋へと戻った。
疲れからか、日課の日記を書くのも億劫になり、
そのまま寝てしまった。
1日の歩数:11519歩(8.8km)
1日の出費
食費
昼:20DH(チキン&ポテト)
その他
ゲストハウス:150DH(朝夕食込み)
交通費:102DH(高速バス、市バス)
雑費:6DH
合計 約¥2919
1DH=¥10.5 *当時のレート
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