毎日が祭りの夜 ( フナ広場 )
一度宿に戻って、
夜店の出そろう時間まで しばし休憩。
7時過ぎに再度外出し フナ広場へ向かうと、
そこは まさにお祭りの場と化していた。
広場の至る所では、昼間のヘビ使いに取って代わって
様々な楽器を使ったパフォーマンスが行われている。
他にも 何やら細々とした雑貨をシートに拡げている者や、
古びた本を売っている者、
まさに十人十色。
そして 広場の反対側には
食べ物の屋台が密集して ずらっと並んでいる。
出ている店も 多種多様だ。
まずは 腹ごしらえを済ませようと、
屋台の列に向かった。
フナ広場の屋台には、分かり易いように
それぞれに番号が振られている。
エッサウィラで一緒だった タキ子さんに聞いた情報で、
美味しいと評判の 4番、14番、98番の屋台を探そうとするが、
その間 客引きが引っ切り無しに声をかけてくる。
その慌ただしさに、
とても一軒一軒 検討している場合ではない。
とりあえず 声をかけてくる客引きは全員無視することにして、
何とか 4番の屋台を探し当てた。
早速 席に案内され、
ラムの串焼きと鰯を2尾、ドリンクにコーラを注文。
50DH は 決して安くはないが、
それなりに 味は良かった。
ただ、他の屋台とどう違うかと言われると
今のところピンと来ないので、
次は適当に気になった店に入って
食べ比べてみるのも良いかもしれない。
食後は、近くのスークから奥に続く
メディナの中を散歩する。
マラケシュは 夜になっても開いている店が多く、
町全体が まるで休むことを知らない不夜城のようだ。
活気に溢れ、人もとにかく多い。
しかも その人で溢れる狭い路地を、
バイクや自転車が スピードを落とすこともなく
歩いているすぐそばを 走り抜けていく。
同じく 危険な交通事情で知られる
ベトナムの ハノイ とも違ったスリルだ。
商店の前を歩いていると、
たまに 反対車線からこちらに突っ込んでくるバイクもいる。
こちらでは 買い物をする時、
いちいちバイクを停めずに 乗ったまま買い物をするので、
反対車線だろうと お構いなしなのだ。
・・・・・・・・・・・・・・
とにかく すべてが新鮮だった。
やはり フェズ 以来の大都市というのもあるかもしれない。
5ヶ月以上 旅をしてきて、
最近は 徐々に好奇心が摩耗してきているような気がしていたのだが、
そういった懸念も一気に吹き飛んだ。
そして、久々に一人で行動しているというのも
そう感じる理由の一つだろう。
特に 日本人の行きずりの仲間と一緒に行動していると、
色々な面で安心感はあるのだが、
何となく その人に合わせてしまうところがある。
また、会話するのに気がいってしまい、
いまいち 自分で見たものが 目に入って来ない。
と言うか、目には入って来ても 心に残らない。
後から思い出してみても、
行った場所のことを よく覚えていなかったりする。
これが、2人や3人で ずっと旅をするとなると、
なおさら 旅で感じられる様々な感情の
味が薄まってしまうように感じる。
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やはり、私が旅をするきっかけは、
沢木耕太郎の 『 深夜特急 』にあるのだ。
〈 異国を独りで 彷徨うように旅する 〉
それこそが 私を駆り立てる旅なのだと実感する。
帰り道の売店で ヨーグルトを買って食べて、
宿へ戻った。
近くに 適当に入れそうな 映画館も見付けた。
しばらく この魅惑の町、
マラケシュ での滞在を満喫するとしよう。
1日の歩数:19946歩( 15.3km )
1日の出費
食費
昼:20DH( チキン・グリル )
夕:50DH( 串焼き、イワシ×2 )
その他
ホテル:80DH
交通費:85DH
雑費:28.5DH( ミントティ 10DH、ヨーグルト 2.5DH )
合計 約¥2899
1DH=¥11 *当時のレート
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