孤旅 #167 モロッコ

モロッコ マラケシュ バヒア宮殿 一人旅
‶ モロッコのアルハンブラ宮殿 ” こと バヒア宮殿 / マラケシュ

バヒア宮殿の怪しい男 と 猫アレルギー( マラケシュ4日目 )

モロッコ
マラケシュ
バヒア宮殿
バヒア宮殿 内部 / マラケシュ

今日も 相変わらず胃の調子はいまいちで、

朝から何度もトイレに入る。

1日に何度も行くので、

とにかく お尻がキレて痛い。

それでも 身体のダルさは少し取れて

体調自体はだいぶ良くなったので、

まずは クトゥビーヤ・モスク の方へ歩いて向かい、

近くのお茶屋で ミントティを飲む。( 9DHディルハム = 約100円 )

茶屋で少し休んだ後、

バヒア宮殿 の方へ行ってみることにした。


バヒア宮殿は、19世紀に建てられた宮殿で、

別名 ‶ モロッコのアルハンブラ宮殿 ” の呼び声通り

壁や天井に施されたタイルの模様や細密画が美しいことで知られる、

マラケシュ有数の観光スポットだ。

当時 大宰相と呼ばれた権力者のハーレムだったことで有名な場所らしく、

大小 160もの部屋と見事な庭園を有している。


先日 エル・バディ宮殿に行く際に通った商店街の

突き当りの広場( Tinsmiths Square ) を左に折れ、

更に先の方まで行ってみるが、

なかなか入口まで辿り着かない。

そこに イギリスのサッカーチーム、

マンチェスター・シティのジャージを着た男が

声をかけてきた。

何やら道案内をするとのことらしい。

大きなお世話と思い 一旦断るも、

しつこく何度も言ってくるので

怪しいと思いながらも後に付いて行くと、

大きな門をくぐった辺りで おもむろに、

「 あそこを左に曲がって 真っ直ぐ行けば

そのうち着くから・・・。」と、

なんとも適当なアドバイス。

最期に握手を求めてられ、

「 チップをくれ!」と

お決まりのセリフを言い放った。

・・・・・・・・・・・・・・・

もぉぉ 面倒臭めんどくさぁぁぁ!!!!

何でこうも ‶ ベタ ” に怪しそうな奴が

‶ ベタ ” に ダメダメな奴なんだろうか?!!

初めから おそらくそうだろうとは思っていたが、

予想通りだった。

元々 ガイドは要らないと言っていたのだが、

お情けで 持っていた 1DHディルハム 硬貨( =約11円 )を

気持ちだけでも と分けてあげようとすると、

‶ No No No !! More big money !! No coin !!! ”

( コインじゃなくて、もっと大きいお金をくれよ!!!)

催促さいそくしてくる始末だ・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・

〈 まったく、相手を見て吹っかけて欲しいものだ・・・。〉

・・・・・・・・・・・・・・・

たかられ・・・・そうになったことよりも、

旅行者として甘く見られたことに腹が立ち、

何も渡さず 無視してその場を立ち去ることにした。

去り際に 背後から、

Fu○k youクソッタレ !!”

という声が聞こえてきたが、

自分も無感情に 同じセリフを言い返す。

全く不毛なやり取りだ。

ただ、最近はこのようなやり取りが不足していたので、

たまには こういった手合いを相手にするのも

暇潰ひまつぶしくらいにはなって良いのかもしれない。

時間なら腐るほどあるのだ。

実は 私自身、1%くらいは

‶ 本当にいい人パターン ” を期待していたところがあった。

旅先で無暗に言い寄ってくる奴は

大抵が この手のやからなのだが、

極々まれに 本当に善意や好奇心から親切にしてくれる人も

いるにはいるのだ。

今回は当てが外れてしまったという訳だ。

結局、教えてもらった道も ただ遠回りになっただけで、

方角もぜんぜん違っていたので、

1DHすらも上げなくて 正解だった。


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バヒア宮殿
バヒア宮殿 の パティオ (中庭 ) / マラケシュ

その後、ようやく バヒア宮殿に辿り着き、

入口で10DH( 約110円 )を支払って入場。

( *料金は 2016年 当時のもの )

けっこう広々とした宮殿で、

タイルなどの装飾も とても綺麗だった。

ゆっくり時間をかけて内部を見学し、

少し疲れた際には、

一番奥の 大きなテラスの空いているスペースに腰掛けて

持ってきた本を読んだりしてくつろいだ。


帰り道、適当な食堂に入って

ケバブサンド と ハリーラ の軽めの昼食。

その後は 夕方まで自分の部屋で過ごし、

6時頃から先日も一緒だった二人( タキ子さん、ユミ子さん )と

フナ広場の屋台で夕飯を食べた。

昼間に 同宿のユミ子さんに胃腸薬をもらって飲んだので、

胃の調子も だいぶ戻ってきたと思っていたのだが、

やはり魚のフライなどの揚げ物中心の食事は

弱っている胃には まだ厳しく、

結局 大半を残すことに。

女性二人が完食している中、

1人だけ残すのは少し情けなかったが、

無理は禁物だ。

食後にフレッシュジュースの屋台でマンゴージュースを飲み、

買い物をするという二人と別れた後、

帰り道の売店で、夜中に腹が減った時用の

ヨーグルトを買って帰った。

シャワーを浴びてリフレッシュした後、

宿の中央にあるパティオ( 中庭 )で

いつもいる猫を相手にたわむれていると、

市場スークで買い物をして戻ってきたユミ子さんと遭遇。

軽く世間話をするが、

何故か微妙な距離感を保ったまま

何かに警戒している様子。

聞くと、彼女は猫嫌いではないが

猫アレルギーらしく、

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クトゥビーヤ・モスク
正面から見る クトゥビーヤ・モスク / マラケシュ

あまり猫に近づくことが出来ないとのこと。

猫好きの私からすると、

落ち着きのない猫の動きに反応し 逃げまどっている彼女の姿が、

可笑おかしくも 可愛らしかった。


その後は 部屋でまったりと過ごす。

重かった胃も 少し落ち着いたようだ。

明日は 何をして過ごそうか・・・。

思案しながら 自然と眠気が訪れるのを待った。


1日の歩数:14064歩 ( 10.8km )

1日の出費

食費

昼:35DH( ハリーラ、ケバブサンド、ミントティ )

夕:35DH( 屋台のフライ各種 )

その他

ホテル:80DH

入場:10DH( バヒア宮殿 )

雑費:31DH

合計 約¥2101

DHディルハム=¥11 *当時のレート

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