孤旅 #186 ポルトガル →( スペイン )→ 機中泊

ポルトガル リスボン スポルティング・リスボン スポルティングCP エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ 一人旅
スポルティングCP の本拠地 エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ / リスボン

リスボン で スタジアム見学 ( スポルティング、ベンフィカ )

ポルトガル
リスボン
コメルシオ広場
ジョゼ1世騎馬像
コメルシオ広場のジョゼ1世騎馬像 / リスボン

昨晩は、寝床に就くのが

夜中の3時過ぎになってしまった。

日本へ帰国する際の 飛行機の予約を検討している際、

かり予約のつもりが 本当に予約を取ってしまったせいで

その対応に追われていたからだ。

とりあえず 無事キャンセルは出来たのだが、

何かの手違いで、15万円ほどの代金を

一旦 アメリカの航空会社に支払ってしまった。

もちろん お金は後から戻ってくるのだが、

返金されるのは 2カ月ほど先になるらしい。

ただでさえ 少ない資金をやり繰りしながら

旅をしているのだが、

これによって 帰国する日程が

少し早まる可能性が出てきた。

まぁ 帰国後も何かとお金は必要な訳だから、

未来の自分に ‶ 送金 ” したと思えば

悪い事ではないのかもしれない。

帰国が早まったら早まったで、

そういった運命なのだろう・・・

と 思うことにした。


今日がヨーロッパ最終日とはいえ、

夜のフライトの時間までに

いくつか やりたいことがあった。

寝過ごしてはマズいと、

一応 目覚ましを am 11:00 にセットするも、

起きたのは 朝の8時前だった。

流石さすがは 根っからのショートスリーパー。

少し目蓋まぶたの裏の辺りが重く感じたが、

飛行機の中で寝れば良いのだ と開き直って

起きてしまうことにした。


昨晩は、眠気と格闘しながら

何とかキャンセル手続きを終えたので

実感が無かったが、

( 日本以外の航空会社の予約手続きは 全てが英文のため、

英語がそこまで堪能ではない私にとっては

本当にややこしい。)

これで 南米に渡ってから行ける場所が、

予算の面で だいぶ限られてしまった。

何なら次の ブエノスアイレス が

最後の地になる可能性もある。

しかし、それならそれで

良いような気もしてくる。

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ペルーのマチュピチュ遺跡 や ボリビアのウユニ塩湖 など、

南米で行きたい場所は山ほどあるが、

これらの土地は、もっと年を取ってからでも

観光ツアーなどで 周れそうな気がする。

しかし、ブエノスアイレス に滞在することは

あまり想像が出来なかった。

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かつて マラドーナが在籍していた

ボカ・ジュニアーズ( アルゼンチンの名門サッカークラブ )

の試合を観て 旅を終えるのも

悪くないかもしれないな・・・。

と、そこまで漠然ばくぜんと考えて、

自分が ブエノスアイレスについて

何も知らないことに気付いた。

とりあえず 空港から宿への行き方、

現地の観光情報や物価、風俗習慣、

危険なエリアなどを調べていると

あっという間に時間は過ぎて、

チェックアウトの時刻が迫ってきた。

慌てて荷物をパッキングして

部屋を出る。


Campo Grande 駅
ポルトガル
リスボン
スポルティング・リスボン
スポルティングCP
エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ
駅を出ると エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデは目の前。
空に突き出した鉄柱が特徴的。

ホテルでは チェックアウト後も荷物を預かってくれるらしく、

フロントで大きい方のリュックを預けた。

おかげで 身軽な格好で外出できる。

今日は せっかくなので、個人的趣味である

サッカーのスタジアム見学をしようと、

まずは スポルティング・リスボン の本拠地、

エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ に

向かうことにした。

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スポルティング・リスボン

( 正式名称:スポルティングCP = Sporting Clube de Portugal )は、

ポルトガルの古豪サッカークラブとして知られており、

レアル・マドリード や ポルトガル代表として活躍した

ルイス・フィーゴ や

CR7 こと クリスティアーノ・ロナウド の

出身クラブとして知られている。

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メトロを使って最寄りの

Campo Grande 駅 まで移動する。

改札を出ると、

スタジアムは すでに目の前だった。

なかなか立派な造りではあるが、

今まで見てきた

ポルトガル
リスボン
スポルティング・リスボン
スポルティングCP
エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ
スーパーマーケット
スタジアム内に入ると いきなりスーパーマーケットが・・・。

名立なだたるビッグクラブのスタジアムと比べると、

少し地味な印象だ。

スタジアム内に入ると

いきなりスーパーマーケットがあって、

更にその奥には、スタジアムには場違いな

デパートの婦人服売り場のようなスペースが広がっている。

何と言えば良いのか、

すごく庶民的なたたずまいだ。

同じスタジアムでも、

格調高かくちょうだかい オールドトラッフォード や、

全てがエンタメ化しくした サンティアゴ・ベルナベウ とは

まるで違っている。

だが、それも面白いな・・・と思った。

世界中の国で愛されるサッカーの良さは

多様性にこそある。

主にヨーロッパのビッグ・クラブが

スタジアムツアーやグッズ販売などを積極的に行い、

エンタメ化し、洗練されていく中で、

こんな ローカルな雰囲気のスタジアムがあっても

ポルトガル リスボン スポルティングCP スポルティング・リスボン ファンショップ
エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデ
スタジアム内のファンショップ。けっこう庶民的。

良いような気がする。

それに こういったスタジアムで、

前述した のちのスーパースター、

フィーゴ や クリスティアーノ・ロナウド が

プレーしていたのかと思うと、

彼らに 何となく親近感を覚える。

(*ちなみに 2024年現在、

現日本代表の中盤の要、守田もりた英正 選手も

このクラブでプレーしている選手の一人だ。)

スタジアムツアーなどは無かったが、

それなりに楽しく見学することが出来た。


ポルトガル
リスボン
エスタディオ・ダ・ルス
ベンフィカ・リスボン
SLベンフィカ
SLベンフィカのホーム エスタディオ・ダ・ルス。
こちらは見るからに近代的な造り。/ リスボン

一通り見学を終え、

次に ベンフィカ・リスボン

( 正式名称:SLベンフィカ = Sport Lisboa e Benfica

の本拠地、

エスタディオ・ダ・ルス へ歩いて移動。

地図で見ると 道は一本道で、簡単に辿り着けそうなのだが、

途中 車でしか通れない箇所かしょもあり、

そうなると いちいち迂回せねばならず、

迷いそうになりながらも

何とか 1時間ほどで到着した。

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ベンフィカ・リスボン は、

スポルティング・リスボン のライバルチームであり、

国内随一の人気を誇る ビッグクラブ。

欧州のカップ戦でも常連の名門で、

古くは エウゼビオ や ルイ・コスタ、

最近では マンチェスター・シティ所属の

ベルナルド・シウバ を輩出したクラブだ。

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スタジアムの前に 大きなショッピングモールがあったので、

そこで 一旦トイレ休憩。

そのモール内では、

今日は試合が無いにも関わらず、

赤いユニフォーム姿のサポーター等が闊歩かっぽしていた。

以前 埼玉に住んでいた時、度々たびたび訪れた

浦和美園駅前のイオンモールを思い出す。

ポルトガル
リスボン
ベンフィカ・リスボン
SLベンフィカ
エスタディオ・ダ・ルス
ベンフィカのファンショップ。こちらは いかにもビッククラブのそれといった感じ。/ エスタディオ・ダ・ルス

( *浦和美園駅は 浦和レッズのホーム、埼玉スタジアムの最寄り駅 )

スタジアムに着くと、そこは

先のスポルティングのスタジアムとは打って変わり、

近代的な造りの ファンショップ( グッズ売り場 )や

クラブの歴史を学べるミュージアムなど、

私がイメージする ビッグクラブ そのものだった。

日本での知名度からすると

そこまでの差はないように思うのだが、

同じ大都市に居を構える人気クラブ同士で

こうまで毛色が違うのも、

近年では珍しいことのような気がする。

サポーターの層が違うのか、

資金力の差なのか、

はたまた その両方か・・・。

数キロ程度しか離れていない

ポルトガル
リスボン
ベンフィカ・リスボン
SLベンフィカ
エウゼビオ
エスタディオ・ダ・ルス
往年の名ストライカー エウゼビオ の銅像。
‶ 黒豹 ” と呼ばれたクラブのレジェンドだ。
/ エスタディオ・ダ・ルス

スタジアムを見学するだけでも感じられる

両クラブの対比が、実に面白い。

ベンフィカというクラブの歴史の重みを感じる反面、

日本人としては、何となく

スポルティングを応援したくなってしまうのは、

判官ほうがんびいき というやつだろうか。

こういった事も、

実際に現地に来てみないと分からないことだ。

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