ファンタジスタという存在
綿毛のようなトラップ。シルクのようなボールタッチ。
トリッキーなシュート。糸を引くようなスルーパス。
正確なサイドチェンジ。華麗なターン。
鋭く曲がるフリーキック。
誰も想像しえない発想力。
派手なフェイントの数々。
シザース、エラシコ、ルーレット、
ダブルタッチ、ラボーナ、シャペウ。
ノールックパス、ヒールパス。
バイシクルシュート、ループシュート。
etc…。
ファンタジスタと聞いて、
皆さんは どのようなプレーを思い浮かべるだろうか?
1人で試合を決めてしまう、
優れたテクニックを持つ発想力豊かな天才肌のプレイヤー。
古くはディ・ステファノ、ペレ、
ジャンニ・リベラ、クライフ、リベリーノ。
80年代以降は、
プラティニ、ジーコ、マラドーナ。
R.バッジョ、ゾラ、マンチーニ、
バルデラマ、フランチェスコリ、ハジ。
ジダン、デルピエロ、レコバ、ルイコスタ、
ベルカンプ、アイマール、ストイコビッチ、
トッティ、デコ、イニエスタ、ロナウジーニョ。
アザール、デ・ブライネ、モドリッチ。
そしてメッシ、ネイマール。
ファンタジスタの定義にもよるが、
上に挙げた選手たちは
‶ ファンタジスタ ” もしくは、
‶ ファンタジスタの要素を持った見ていて楽しい選手 ”
であることに異論はないだろう。
今やフィールド上におけるサッカー選手の役割は、
究極的なまでに細分化されており、
昔で言うところの古典的な ‶ ファンタジスタ ” が活躍する姿というのは、
なかなか想像しにくいかもしれない。
それでも この ‶ ファンタジスタ ” という響きに、
懐かしさと共に、
いまだに 浪漫を掻き立てられる人は多いのではないだろうか。
そんな 絶滅危惧種とも言われるファンタジスタだが、
日本にも 世界に誇れる、
まさに ‶ ザ・ファンタジスタ ” ともいうべき選手が存在する。
40歳を超えても未だ現役でプレーする
J2横浜FC 所属のMF、中村俊輔 である。
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