中村俊輔 永遠のファンタジスタ #2

サッカー
中村俊輔

過去の ファンタジスタ たち

繰り返しになるが、

ファンタジスタとはどういった存在なのだろうか。

単なるテクニシャンとは違う。

ドリブラーでもパサーでもない。

ゲームメイカーとは意味合いが異なる。

単にアタッカーというのでもない。

それぞれ多少の偏りはあるが、

( ドリブラー色の強いファンタジスタ、パサー色の強いファンタジスタ )

これらの要素を( 特に攻撃面で )

満遍なく高いレベルで兼ね備えているというのが

私の持つ ‶ ファンタジスタ ” のイメージである。

そして やはり創造性 = 閃き も大切な要素だ。

例えば、レアル・マドリード所属の イスコ 。

彼は非常に高いテクニックを持っているが、

私の中では ファンタジスタ という感じはしない。

高いテクニックが無ければ創造性を発揮できないが、

テクニックがあるからと言って

創造性があるとも言えないのが難しいところだ。

これは、視野の広さと、サッカーIQの高さに関わってくる部分だ。

かと言って、サッカーIQが高く視野が広いから

ファンタジスタとも言えない。

やはり イスコ と同じレアル・マドリード所属の トニ・クロース は

これら2つを高次元で兼ね備えた素晴らしい選手だが

ファンタジスタとは言えないだろう。

やはり、全般的な攻撃のスキル、プラスある程度の広い視野、

サッカーIQの高さが、

ファンタジスタには必須であると思われる。


そんな中で 過去のファンタジスタ、

なかでも 中村俊輔 と同じ時代、

あるいは活躍した時代が被るファンタジスタに目を向けてみよう。

例えば ジダン は全てにおいて能力が高いが、

彼の一番のストロングポイントは

ボールを失わない圧倒的なキープ力とゲームメイク力だろう。

ルイ・コスタ は ジダン と同じ中盤トップ下で、

ドリブルも上手かったが、どちらかと言うとパサーのイメージだ。

デル・ピエロ や トッティ、レコバ などは

よりアタッカー的な要素が強い。

アイマール はその中間くらいのイメージか。

ロナウジーニョ こそ究極のファンタジスタと言えなくもない。

多彩なフェイントに意外性のあるパス、

ゴールやアシストも多かった。

惜しむらくはブラジル人特有の ムラッ気のある性格のせいで

ストイックさに欠け、全盛期が短かったことだろう。

彼は逆ウィングのアタッカータイプだった。

現ブラジル代表の10番、ネイマール も基本的に同じタイプと言える。

また Jリーグに目を移せば、かつて名古屋で活躍した

旧ユーゴ代表 ピクシーこと ストイコビッチ もまた

ワールドクラスのファンタジスタだった。

俊輔も 当時のインタビューで、

ストイコビッチ のプレイを見て 参考にし真似していると

語っていた記憶がある。

一言にファンタジスタと言っても、

様々なタイプがいるのだ。

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