孤旅 #57 スロバキア → チェコ

ブルノ 一人旅
ブルノで泊まった部屋

海外で映画を観る

チェコ
ブルノ
旧市庁舎
旧市庁舎 / ブルノ

町中に泊まったおかげで 食事処やコンビニなども近くて良いのだが、

何より真っ先に目に留まったのが映画館だ。

宿から1分のところにあるショッピングモールの3階が

ちょっとしたシネプレックスになっていて、

気になっていた映画があったので時間を確認しに寄ってみる。

今回の旅では、タイで何本か観た以外は

ご無沙汰になっていた。


海外で映画を観るのが好きだ。

ジャンルはアクションでも恋愛ものでも

コメディでも何でも良い。

当然 日本で観るのとは違い、

基本的に言葉は分からないことが多い。

英語ならまだ多少は理解できるが、

インドや香港の映画などは 雰囲気で察することしか出来ないし、

ハリウッドの映画でも、知らずに入って吹き替え版だったりすると、

トム・クルーズ や クリス・ヘムズワース が

聞いたことの無い言語でしゃべっていたりする。

だが、それがまた良い。

ストーリーは何となく自分なりに理解すれば良いし、

日本に帰ってからまた同じ物を観た時、

全然違うストーリーだったと気付くのも

同じ映画を2度楽しむような感覚で面白い。

そして何より その国ごとの映画館の雰囲気を感じるのが好きだ。

国によって劇場での観客の反応はまちまちだ。

インドでは、その国のスター俳優が登場すると、

一気に歓声が湧いたり、

人気の女優がセクシーな衣装で妖艶なダンスを始めると

卑猥な言葉と共に 口笛が乱れ飛ぶ。

やんややんやの大騒ぎだ。

エジプトでアラビア語のコメディをレイトショーで観ようと

入場券を買おうとすると、

「 ホントに観るの?」と驚かれた事もあった。

〈 言葉も理解できないのに観ても仕方ないんでは? 〉という事なのだろう。

席に座ると周囲の客から好奇の目が寄せられたし、

退場する時たまたま私と目があった人は、

分かりやすくたじろいだりした。

だが、別段嫌な気はしない。

〈 自分はこんな遊び方も出来る旅人なのだ 〉と、

何なら少し誇らしい気持ちになったりする。

好奇の目で見てくるのも、

おそらく、日本のお寿司屋さんで

外国の人が上手に箸を使って食べているのを見て、

何となく親近感が湧くようなものなのだろう。

( もっとも、最近ではそういった風景も

別段珍しいことではなくなってきているが。)

皆と同じ映画を観ているはずなのに、

私一人だけ全く違うストーリーを思い浮かべながら

〈 あのシーンはいったいどういった意味だったのだろう? 〉

などと、思案しながら帰路に就くのも、

なかなか楽しいものなのだ。


お目当ての映画は、結構遅い時間までやっているようなので、

とりあえず一旦部屋に戻って休憩することにした。

7時頃チケットを購入しに出かける。

映画は『 スーサイド・スクワッド 』というタイトルの最新作で、

以前から劇場で予告編をやっていて、

気になっていた作品だ。

大スクリーンでの3D上映で、いくらくらいするのかと思ったら

3Dメガネ込みで 225kc( チェココルナ )=約940円ほどだった。

タイほど安くはないが、

日本の劇場だと IMAXアイマックス で2500円は取られると思えば、

その半額以下だから、だいぶお得だと言える。

一旦外へ出て、近くの中華料理屋で軽く腹ごしらえをしてから、

いざ鑑賞。

内容は、バットマン や スーパーマン など、

DCコミック の作品に出てくる 悪役ヴィラン たちが

力を合わせて強大な敵に立ち向かうという

割とベタな内容で、

コメディなのか、軽快な掛け合いや

ギャグのようなものでシーンを繋いでいくのだが、

たまに笑える箇所があるくらいで、

話の筋としては大したものではなかった。

あとは ジョーカー や ハーレイクイン など、

私でも知っているヴィランが出てくるので、

そういった楽しみ方は出来た。

ハーレイクイン役の マーゴット・ロビー が

コケティッシュな魅力を爆発させていたが、

他の登場人物たちの設定がいまいち分からず、

中盤くらいまで誰が誰なのか区別がつかずにいた。

脇役が「 ウィル・スミス に似た俳優だな・・・。」

と思いながら観ていたら、

後半、突如とつじょ 主役級の活躍をし始め、

エンドクレジットまで観てから

本当にウィル・スミスだったのに気付いて驚いた。

何人か犠牲者を出しながらも、

最終的には皆でラスボスを倒して 終幕ジ・エンド

〈 まぁ こんなものか。予告編で期待したほどではなかったな・・・。〉

と思いながら外へ出ると、

すでに辺りは真っ暗になっていた。

チェコ
ブルノ
ブルノドラゴン
街のシンボル 『 ブルノドラゴン 』

この雰囲気は、以前、

カンボジアの ブノンペン で、

やはり遅い時間にレイトショーを観た時のことを

思い起こさせる。

とにかく もう遅いので、

早く帰って寝ることにしよう。

明日は近くにある お城でも見学しようかと思う。


1日の歩数:13422歩( 10.3km )

1日の出費

食費

昼:€3.1( 食堂の定食、バスターミナル )

夕:99kc( 酢豚、コーラ )

€=ユーロ、kc=チェココルナ

その他

ホテル:€26

交通費:€10.2( バス、市バス )

映画鑑賞:225kc (『 スーサイド・スクワッド 』)

雑費:177kc

合計 約¥6810

€1=¥120、1kc(チェココロナ)=¥4.18 *当時のレート

スーサイド・スクワッド(2016年 エクステンデッド・エディション)

スーサイド・スクワッド(2021年 リブート版)

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