『 Stray 』 猫が辿る世界 #2

Stray 猫 ゲーム ゲーム
ちょっと休憩 どこでも寝られる猫 『 Stray 』

ゲームボリュームと価格

『 Stray 』はコンパクトなゲームだ。

初回クリアにかかる時間は

個人差はあるが 6~9時間くらいだろう。

最速クリアチャレンジのトロフィー獲得条件が2時間とあるから、

何も見ず、どこにも寝ず、

どこも引っ搔かず ただクリアだけを目指すなら

2~3時間でクリア出来るという事だろう。

( ちなみに筆者は、知らない路地を残したまま先に進めないタイプで、

あちこち路地を散策したり、 

いたるところの壁を引っ搔くことに時間を費やしてしまい、

クリア時間は約9時間だった。)

基本的にワイドリニアと呼ばれる一本道進行で、

途中の町や建物の中など 広がりのある空間はあるが、

道に迷って今どこにいるか分からなくなるようなことは

ほぼ無いと言って良かった。


価格にも触れておこう。

PS4,PS5のダウンロード価格が3520円。

steam版が3500円となってはいる。

ただし 前回の投稿でも触れたが、

PSplus エクストラ以上に加入していれば

基本的に無料でプレイできる。

つまり、一カ月だけ加入すれば、

最低1300円でプレイ可能という事だ。

プレイ時間と料金のとっつきやすさも

このゲームの魅力の一つと言っていい。

プレイフィールについて

『 Stray 』のアクションはシンプルだ。

R2ボタンでダッシュ。

×ボタンで段差のある所に登ったり降りたり出来る。

基本的にはこれだけだ。

途中 B-12というドローンと同行することになってから、

一部のパートでは アクション・シューティング要素も加わるが、

それもさほど難しい操作方法ではない。

アクションとして特筆すべきは、その猫特有の跳躍力と

離れた場所への跳躍でも踏み外すことがない空間認知能力だ。

PS世代のアクションゲームの代表格

『 アンチャーテッド 』シリーズにおいて、

主人公のネイサン( ネイト )・ドレイクの余りの身体能力の高さに

ゲームの中の世界とは言え、

「 そんな訳あるかい!! 」

とツッこんだことのある人も多いだろう。

もはやネタ枠ではあるが、ネイトだけならまだしも

登場する女性陣や老年のサリーまでが

SASUKE並みのアクションを悠々とこなしているのを見ると、

さすがに「 おかしいだろ!」とツッこみを入れたくなってしまう。

その点この 『 Stray 』 は説得力が違う。

何せ操作するのはネコである。

もちろんゲーム的にデフォルメされた動きもあるが、

〈 猫ならこのくらいの動きも出来るのでは・・・ 〉

と思わせてくれるものがある。


猫独自の視点も楽しいところだ。

猫が主人公だけに、

ゲーム中は常に猫からの目線で世界を見ることになる。

当然 我々がいつも暮らしている視点よりも低くなり、

普通の路地ですら 見慣れない違った世界に見える。

私がこの感覚で思い出したのが、

往年の名作 ‶ 転がりゲー ”こと

『 塊魂 』だ。

王様に命令された王子が、

物がくっつく塊( ボール )を転がしながら

制限時間内により大きな塊にするべく奮闘するゲームなのだが、

最初は小さな塊が周りの色々なものを巻き込んでいって、

ゆくゆくは人や車、最終的に山や地層、星まで取り込んでいく。

ステージによってスタート時の塊の大きさが異なるが、

部屋がメインのステージでは

鉛筆や消しゴムやキャンディーなどの小さなものから巻き込んでいく。

その時の視点が まるでネコやネズミになったかのようで、

ドラえもんのスモールライトを使った時のような

ワクワク感があって楽しかった。

人間( ロボット )の世界を覗き見している感覚だ。


また、猫であるが故に通れる場所もあって、

人間( ロボット )が行けない場所にでも入り込んで行ける。

これは、ゲームや映画などではよくあるシチュエーションで、

大人が行けない通路や小さな隙間を、

同行者である体の小さな子供が通ることで

活路を切り開いて行くという場面だ。

( 『 ラスト・オブ・アス 』でのエリーや、

『 ゴッド・オブ・ウォー 』でのアトレウスの役回りだ。)

こういったアクションは基本的に帯同するサブキャラの役回りなのだが、

『 Stray 』においては 主人公が猫なので

ロボットが通れない場所でも平気で通れてしまう。

あくまで脇役の役回りだったこういった部分を

メインに据えたところも、

既視感はあれど楽しめる要素だ。

過去のゲームや映画へのオマージュ

*ここから 『 Stray 』本編のネタバレが含まれます。

SF作品である『 Stray 』には様々なオマージュが存在する。

そもそものサイバーパンク的要素の大元は『 ブレードランナー 』だし、

科学者とその息子のシークエンスは、

『 バック・トゥ・ザ・フューチャー 』へのオマージュと思われる。

とあるマンションでは、道中に不自然に段ボールが置いてあるところがある。

その後の展開で、警備ドローンたちとのかくれんぼが始まるのだが、

これは明らかに小島秀夫監督の、

『 メタルギア ・ソリッド 』シリーズへのオマージュであろう。

( 究極の ‶ かくれんぼゲーム ”『 メタルギア 』において

身を隠す段ボールは、象徴的なアイテムだ。

『 Stray 』で、いくつかの部屋には、

この世界での『 メタルギア 』と思しき映画の

ポスターが貼ってあったりする。)

制作会社 Blue Twelve Studio は、

様々な過去のゲームや映画のエッセンスを取り込むことで、

『 Stray 』の世界をより魅力的なものとしている。


『 Stray 』猫が辿る世界 #3へ続く

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元祖サイバーパンクの世界観

究極の ‶ かくれんぼゲーム ”

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