
感じの悪いレストラン

カリム少年と別れた後、ルシフ門から外に出て
大通りを壁沿いに南に向かって進む。
途中 茶屋で紅茶を飲んで一休みして、
再び壁の内部へ。
迷路のように入り組んだ路地を
当てもなく歩いてみる。
しばらく行くと 壁の外側と言うか、
壁と壁の間を通る細い道に出た。
こちらは居住地区と言うよりは、
カスバの区画と区画を分ける道のようだ。
違う門から再び壁の中に入り直し、
ちょうど見つけた頃合いのサンドウィッチ屋で
サンドウィッチとフリットのセットで昼食を取る。( 10DH )
すっかり迷子になってしまい、
何とか ブー・ジュルード門に戻ろうと
道を聞きながら歩いて行くと、
突然 宿近くのメインストリートの入口付近に出た。
昨日買った地図も けっこう微細に書き込んであるのだが、
実際歩いてみると全く位置が分からなくなる。
だが、そこがまた面白い。
何となく、街の全体像と言うか、
方角や広さは掴めてきたので、
あと2、3日かけて
このラビリンスを攻略してやりたいという衝動に駆られてくる。
多少 客引きの鬱陶しさはあるが、
インドのヴァラナシやコルカタでの客引きの異常さを経験しているので、
そこまでの驚きは無いし、
まだまだ耐えられるレベルだ。
少なくともインド以上のウザさはない。
散策する楽しみが増えた。
一旦ホテルに戻って休憩していたが、
部屋のすぐ外で 宿の女将が、
隣りに泊まっているフランス人の客とずっと話し込んでいて
どうにも落ち着かない。
扉と壁との間に1cmほどの隙間があるので、
会話がまる聞こえなのだ。
3時半ごろ 再び外出。
今度はグイサ門( Bab Guisa )を目指す。
しかし、どうにも辿り着けず、
違う出口から壁の外へ出たところのカフェで
大勢でサッカーの試合を見ていたので、

一緒に観戦することにした。
片方のチームが黄色いユニフォームだったので、
ブラジルの最近の試合かと思ったが、
聞くと 地元モロッコとガボンという
アフリカ同士のカードらしい。
席に着くとすぐにハーフタイムになったので、
手持無沙汰でコーヒーを一杯だけ頼むが、
特に知っている選手が出ている訳でもないので
飲んですぐに席を立った。
その後も迷いに迷って
やっと ブルーゲート ( ブー・ジュルード門 )の近くまで戻って来たので、
目を付けていたレストランに入り
夕飯を取ることにした。
昼間通った時声をかけてきた若者に聞くと、
セットメニュー 70DH のところを
50DH まで負けてくれると言う。
気を良くして、せっかくなので
オレンジジュースも付けることにした。
合わせて62DH だ。
なかなか豪華な内容で、日本円で700円弱なら悪くないなと思っていたが、
食後に出てくるはずのフルーツのデザートが
いつまで経っても出てこない。
メニューにはしっかりと、
‶ Desert at day menu ” と書いてあるから
付いてないはずはない。
店員に催促すると、
渋々といった感じで オレンジをカットしたものを
4切れ出してくれた。
しかし、チェックの際レシートを見ると
72DH とある。
10DH はキッチンへのサービスチャージということだが、
その10DH の文字は どう見ても後から書き足されたものだし、
今までモロッコでサービスチャージを請求されたことはなかった。
どう考えてもおかしかったが、
元々が70DH のセットだから、
文句も言わず支払って帰ることした。
ただし、この店には二度と寄らないと心に誓う。
これから1週間近く この街に滞在する予定だから、
二日に一度来店したとすると、
180DH から 240DH の売り上げを
彼らは失ったわけだ。
( 実際出された料理は どれも美味しかった。)
10DH 上乗せしたことによって
そんなヘマをやらかしていることに、
彼らは気付きすらしないだろう。
私が( 当時 )Facebook や Twitter などの

SNS をやっていなかったことに感謝してもらいたい。
やっていたら、被害はこんなものでは
済まなかったはずだ。
日本人を甘く見ないで欲しい。
彼らは 小さな駆け引きでは上手くやっているつもりかもしれないが、
大局的に見れば 大きく損をしていることに
そろそろ気付いた方がいいだろう。
そんなことを思った フェズ2日目だった。
1日の歩数:22150歩(17km)
1日の出費
食費
昼:10DH(サンドウィッチ、フリット)
夕:72DH(コース:ハリラ、串焼き、パンケーキ)
その他
ホテル:125DH
雑費:29.5DH
合計 約¥2483
1DH=¥10.5 *当時のレート

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