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2016 12月11日 ( 日 ) Buenos Aires
コロン劇場 で 合唱コンサートを観る ( B.A 5日目 )
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ブエノスアイレス
コロン劇場
入り口
B.A"
今朝は 早朝に目が覚めたので、そのまま起き出して
ロビーで昨日書けなかった日記を書く。
まだ 誰もいないロビーは
真夏でもひんやりとしていて 気持ちが良い。
昨日の分の日記を書き終えたところで、
もう一度ベッドに戻り 二度寝。
8時半頃 再び起き出して
出掛ける準備をする。
・・・・・・・・・・・・・・・
今日は、先日並んでチケットをゲットした
コロン劇場の合唱のイベントがある日だ。
アキちゃん、シュウジ君に私と いつものメンバーの他に、
同じくチケットを手に入れた同宿の女の子二人の、
総勢5人で出掛けることになった。
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ブエノスアイレス
コロン劇場
開演前
B.A"
歩くこと 30分ほどで
コロン劇場 に到着。
早目に入場して自分たちの席を確保した後、
開演までの間、場内をあちこち歩き回ったり
写真を撮ったりしながら待つ。
由緒ある劇場だけあって、
さすがの迫力に圧倒される。
・・・・・・・・・・・・・・・
10時を過ぎたところで
一組目のグループが登壇する。
合唱は基本的にピアノの伴奏と共に行われ、
持ち時間は 5~8分程度。
( 決まった持ち時間があるのかもしれないが、
詳しいルールは分からなかった。)
出場しているグループは
おそらく アマチュアのもので、
それが 約10組程、次々に登壇しては
合唱を披露していく。
確かに どの団体も歌は上手だが、
やはり どれもアマチュアの域を超えるものではなく、
プロの ‶ 凄み ” のようなものは感じない。
普段から合唱などとは縁遠い存在の私にとっては、
徐々に襲ってくる 睡魔との闘いでもあった。
歌っている歌詞の内容も もちろん理解出来ないので、
同じような演目が続くと
意識を保つことすら難しくなってくる。
しかし、終盤の方になると
そんな私の無関心に気付いたわけではあるまいが、
ただの合唱だけではなく、
クラップやストンプを交えながら
歌を披露するグループが出てくる。
歌に手拍子( クラップ )が加わり、
それに合わせて 足で音を出して( ストンプ )
小気味よくリズムを作り出していく。
だが、しかし・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・
〈 それって 何か・・・・反則じゃね!? 〉
・・・・・・・・・・・・・・・
日本で言う 所謂『 合唱 』のイメージとはかけ離れていた分、
一気に目が覚めたのは良かったのだが、
今度は 何となくこの状況が面白く思えてくる。
私と同じように感じている者がいないかと
周囲を見渡してみるが、
皆 真剣な表情で 演目を観ている。
もちろん、笑っている者など誰もいない。
せっかく ブエノスアイレスの市民の方たちが
一生懸命 パフォーマンスしているいるのだから
笑う訳にはいかない。
しかしながら、絶対に笑ってはいけない場面で
無性に笑いたくなってしまうのは
人間の性。
笑いたくても 笑えないジレンマ。
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ブエノスアイレス
コロン劇場
アリーナ席
B.A"
そのグループの演目が終わるまでの時間は、
私にとって
なかなかに厳しい修練の場となった。
・・・・・・・・・・・・・・・
何とか 最後のグループの演目が終了。
私個人にとっては、正直 そこまで興味深い内容ではなかったが、
歴史あるコロン劇場での鑑賞を体験出来たのは、
それだけで とても有意義なことのように思えた。
終演後は 皆でまとまって外へ出た。
他の3人は これから
‶ 世界で二番目に美しい本屋 ” ( エル・アテネオ )に行くと言うので、
すでに先日訪れていた 私とアキちゃんは
フロリダ通りの方へ向かうことにした。
・・・・・・・・・・・・・・・
アキちゃんと二人で歩くのは 楽しかった。
最近は宿の中でも けっこう一緒にいることが多い。
こういった宿では、長く居ると
だんだん 仲良くするグループが決まってくるものだが、
彼女とシュウジ君とは
とりわけ距離が近く感じられた。
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ちょっとしたデート気分( ? )で
通り沿いのデパートの中を冷かしたり、
興味の引かれるままに 二人で街をそぞろ歩いた。
彼女が タンゴのチケットを買いに行くと言うので、
「 自分も付き合おうか?」と尋ねたところ、
「 行列が出来ていて時間がかかるだろうから、先に帰っていてくれ・・・。」
とのこと。
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ブエノスアイレス
B.A
コロン劇場"
ここら辺の距離の取り方が難しい。
あまり しつこく聞くのもはばかられたので
そこで彼女とは別れ、
町を散策がてら
独りで宿に戻ることにした。
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