FIFAワールドカップ 思い出のBest Bout カタール大会編①

カタール・ワールドカップ 宣材写真 サッカー サッカー
数々の名勝負を生んできたFIFAワールドカップ

【2】試合序盤の攻防

試合はドイツのキックオフでスタート。

ドイツは 左サイドバックの ラウムが

高い位置を取る変則的な4バック。

時には ウィングの位置までポジションを上げて

攻撃に絡んでいく。

日本も フォワードの前田を中心に前線からプレッシャーをかけ、

ドイツに簡単にはボールを繋がせない。

前述の SBラウムには、右サイドバックの酒井が目を光らせ、

時には右ウィングの伊東が下がってマークを受け渡して

フリーにさせないようにケアする。

そんな まだ試合の趨勢すうせいが定まらない開始序盤、

日本に絶好のチャンスが訪れる。


8分、

自陣でギュンドアンのボールを奪った MF鎌田が持ち上がり、

右サイドを疾走する WG伊東にパス。

伊東はファーサイドに走りこむ FW前田にグラウンダーのクロスを上げ、

これを前田が左足で合わせてネットを揺らす。

これは前田の位置が明らかにオフサイドで

ゴールとはならなかったが、

中盤の位置でボールを取った後 手数をかけずに攻め切るという、

日本が意図していた攻撃の形だった。


これで少し目が覚めたのか、

以降ドイツはボランチの ギュンドアン と キミッヒ を中心に、

徐々に日本から主導権を奪っていく。

ミッドフィールダーの ムシアラ や ニャブリ が個人技を活かしつつ

コンビネーションからペナルティエリア内に侵入しようと試みるが、

日本もブロックを下げ 4-4-2 の形に可変して対応。

前線は鎌田と前田が2トップの形で、

ひたすらプレッシャーをかけ続ける。

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20分 ドイツの攻撃。

左サイドからボールを繋ぎ中央で受けた MFムシアラが倒される。

こぼれたボールを MFキミッヒが枠内にシュートを放つも、

GK権田が見事に弾き返した。

ここから 徐々に日本が押し込まれる展開が多くなってくる。

日本は GK権田とCB吉田を中心に対応するが、

自陣に張り付いたまま

なかなか相手陣内まで押し返すことができない。

そんな中、

遂にスコアが動く。


28分、29分と、次々にシュートチャンスを迎えたドイツ。

31分、

中盤でボールを受けた MFキミッヒが

左足でゴール前にロビングでのスルーパス。

再三攻撃参加していた SBラウムが抜け出し

GK権田と1対1の状況を迎える。

わずかにトラップが足元に入った ラウム に対し、

シュートコースを消しながらプレッシャーをかける 権田。

しかし、ラウムが左足で切り返し体制を崩したところに、

権田が後ろから乗りかかるような形でファールを犯してしまい、

ドイツにペナルティ・キックを与えてしまう。

これを PKのスペシャリストとして定評のある MFギュンドアンが落ち着いて決めて、

33分、ドイツが先制する。(0ー1)

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圧倒的にボールを支配されながらも、

何とか水際で凌いでいた日本だったが、

遂に失点を許してしまった。

大方の予想通り その後は徐々に追加点を許し

ドイツが地力の差を見せつける展開になるかに思われたが、

日本はこの後も しぶとく喰らい付いて行く。


前半は残り15分。

ドイツがボールを保持し日本が耐えるという展開は変わらず、

ドイツは 41分に MFギュンドアン、

42分に MFキミッヒがペナルティエリアの外からシュートを放つも、

なかなか決めきれない。

49分には、日本ゴール前へのクロスのクリアがこぼれ、

MFキミッヒのグラウンダーのシュートを GK権田が弾いたところ、

詰めた MFニャブリの折り返しを FWハヴァーツが決めて

ドイツ追加点かと思われたが、

ハヴァーツの位置がオフサイド・ポジションでゴールは認められなかった。

日本にとっては、冷や汗の出る瞬間だった。


【3】海外での経験

終始攻め込まれて苦しいはずの日本だが、

意外に落ち着いて見えるのは、

やはり日本の選手たちが

常日頃 海外のチームで揉まれているからだろう。

この日の日本のスタメンの中で、

Jリーグに所属する選手は

権田、酒井、長友 の3人だけ。

酒井、長友の二人は海外でプレーした年数も長く、

代表での経験も豊富。

国際基準のプレーは身をもって経験している。

そして幸か不幸か、

海外に籍を置く日本人選手たちの所属チームは、

誰もが知るビッグクラブではなく、

中堅以下のクラブであることが多い。

普段から レアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンなどの

超の付くスター軍団とやり合っているからか、

自分たちより格上のチームと対戦する時の戦い方の術が

身に付いているように思える。


前半終了間際、

左サイド深く切れ込んだ SB長友の右足の早いクロスを、

ゴール正面にいた FW前田がヘディングでスラすが、

惜しくもゴールポストの右に逸れる。

あわや同点という場面は、

まだまだ後半もやれるぞという

長友の気概が見えるプレーだった。

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ここで前半終了の笛。

日本としては、最少失点という想定内の結果。

ドイツにとっても 1-0とリードした状態での折り返しは

ある意味 想定内。

ドイツとしては、後半に追加点を上げて

勝利を確実にしたいところだろう。

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