FIFAワールドカップ 思い出のBest Bout 北中米大会①

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今回も様々なドラマを生んだ FIFAワールドカップ

怒涛のシーソーゲーム(後半)

【6】怒涛の後半戦スタート

日本のキックオフで後半スタート。

後半開始の笛とともに

一旦ボールを最後尾の鈴木ザイオンまで下げる日本。

攻撃の選手たちは一斉にオランダ陣地左サイドに走り込む。

鈴木ザイオンは下がってきたボールを日本の選手が固まっている

オランダの左サイドにロングフィード。

ボールはオランダのディフェンダーにクリアされても、

日本のプレイヤーが良い距離感で密集しているので、

高い確率でセカンドボールを拾い攻撃を仕掛けられる。

仮にオランダがボールを保持したとしても、

味方が近くにたくさんいるので

高い位置からプレッシャーをかけることが出来て、

奪えばショートカウンターに繋がる。

最近 PSGパリ・サンジェルマンなどのチームが採用しているトレンドを

日本代表が取り入れたプレーだ。

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しかし、大部分の選手を前線に配置しているため、

隙も出来易い。

一度は前線から猛然とプレッシャーに行った日本だったが、

プレスをかわされオランダにボールを繋がれると、

IHフラーフェンベルフから、

日本の左サイドにぽっかり空いたスペースにスルーパスを通され、

一気に大ピンチへ。

WGサマーフィルがゴール前に上げたグラウンダーのクロスは、

CB伊藤が戻りながら右足で何とか弾き出して事なきを得たが、

日本にとっては危ないシーンだった。


51分、遂にスコアが動く。

オランダ セットプレーの場面。

WGガクポの突破で得た左サイドからのフリーキック。

IHラインデルスのクロスは WB堂安にニアで弾かれるが、

これを拾った アンカーの CMデ・ヨングが右に展開。

ボールを受けた IHフラーフェンベルフは

一瞬のルックアップの後、

右足でゴール前に正確なクロスを放り込む。

ゴール前で合わせたのは、

直前のコーナーキックで攻め残っていた

キャプテンの CBファン・ダイク。

高い打点からのヘディング・シュートは、

日本ゴールの右のポストに当たって枠の内側へ。

GK鈴木ザイオンの懸命のダイブも間に合わず、

日本、オランダに先制点を許す。(51分、0-1)

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警戒していたオランダの高さにやられる形になった日本だが、

ここで問題になったのが、

ファン・ダイクがポジションを取った場面。

彼をマークしていた CB渡辺の背中を

僅かに押していたのではないか・・・という疑惑だ。

確かにリプレイ映像で見る限り、

渡辺が不自然に前に飛び上がっているようにも見える。

しかし、レフェリーの判定は覆らず、

オランダの得点は認められ試合は続行。

日本人サポーターの中には、

VAR判定すらなかったことに

憤りを覚えた人は多かったのではないだろうか。

実際にファン・ダイクが押していたかどうかは別にしても、

個人的には 一度VAR判定にかける必要があったように思う。


実は今大会、こういった場面で

VAR判定を行うか否かという基準が曖昧だという指摘が、

多くの試合で見受けられた。

中には FIFAが特定のチームを勝たせるために

判定の有無を操作しているのではないかという、

陰謀論のようなものまで飛び交う始末だ。

アメリカ代表バログンの

出場停止処分取り消しを巡る問題などもあり、

色々と物議を醸す大会になった。


【7】中村敬斗の個人技とシュート技術で 日本同点!

得点後もボールを保持して攻め続けるオランダ。

前半あまり目立たなかった

IHフラーフェンベルフと CMデ・ヨングが

徐々にゲームを組み立て始める。

56分にはオランダの右サイドでボールを受けた

SBドゥンフリースからの縦パスに

WGサマーフィルが抜け出し一気にペナルティの右ポケットへ。

中に詰めた CFマレンに合わせようとするも、

CB谷口が体を張ってクリア。

寸でのところで追加点を許さない。

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この日の谷口は出色の出来で、

危ない場面でも冷静な危機回避を繰り返し、

GK鈴木ザイオンと共に最終ラインを引き締めていた。


その1分後の 57分。

日本の左サイドで WG中村が IH久保のコンビネーションから

中へグラウンダーのクロス。

これはオランダディフェンスが弾き返すも、

クリアボールを拾った CB伊藤が

左のタッチラインに張った中村に渡す。

ドリブルを警戒した SBドゥンフリースが距離を詰めないでいると、

中村は縦に走り込んだ久保へスルーパス。

得意のドリブルでペナルティの左ポケットに切れ込む久保。

オランダ守備陣が二人、三人とプレスに行く中、

久保は走り込んできた中村に落とす。

ペナルティ内で受けた中村に対峙するのは、

オランダ右サイドバックのドゥンフリース。

攻撃時に前線まで上がり得点源となるドゥンフリースだが、

守備の際には相手への寄せが甘い事などが指摘されていた。

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中村は右足でのシュートをちらつかせながら、

シュートコースを作るようにドリブルを開始。

ドゥンフリースはシュートを警戒しながらも、

ペナルティーエリア内ということもあり

そこまで距離を詰められずにいる。

もう一度ゴールから遠ざかるように

右足で持ち出す中村。

ほとんどシュートコースのない中、

ペナルティーエリアから少し出た場所から

鋭く右足を振り抜く。

ボールは足を出してブロックに来たドゥンフリースの股の間を通り、

勢いよくニアサイドに突き刺さる。

日本、遂に同点に追い付いた!(57分、1-1)


オランダのディフェンス陣を二人引き付けた

久保も素晴らしかったが、

何より完全にドゥンフリースを手玉に取った

中村の個人技が出色だった。

二度のシュートフェイントの間も

常にキーパーの位置を確認。

ドゥンフリースの足の開くタイミングを計りながら

シュートの機会を伺っていた中村。

前半終了間際に放ったシュートも伏線になった。

ドゥンフリースも

足を出さないと撃ち抜かれる焦りがあったのだろう。

その心理を利用してタイミングを見逃さなかった

中村の完全な勝利だった。

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近年の得点を量産するストライカーは、

狙って股下を打ち抜くのが当たり前の時代になっている。

キーパーもタイミングが取りづらい上に

コースも死角になるため得点になり易いのだが、

相手ももちろん分かってディフェンスしてくるので、

必ずしも成功するとは限らない。

あえて股を空けるふりをしてブロックする

‶誘い股″などという技もあることから、

そう単純に決められる訳ではないのだが、

遂に日本人の中にも

ワールドカップでそれを狙って決めきる選手が出てきたのだ。

(実はシュートコース上にいたオランダのディフェンスか

前田の足に少し当たっているようにも見えるが、

公式記録は中村のゴール。)


【8】再び引き離すオランダ

同点にされたオランダは、再び攻めに出る。

64分、

自陣深く ディフェンスラインからパスを繋ぐオランダ。

右CBファン・ヘッケから、

日本のディフェンスラインと中盤の間にポジションを取る

IHフラーフェンベルフに縦パスが入る。

ボールを受けたフラーフェンベルフは、

プレスバックしてきた MF鎌田とIH前田の二人を深い切り返しでかわし、

更に追いプレスをかけてきた前田を再びかわすと、

右にいる WGサマーフィルにボールを預ける。

ペナルティーエリアの角でボールを受けたサマーフィルは、

対峙する WB中村をものともせず、

内側に切れ込み左足でファーサイドに巻いたシュート。

これが ここしかないというコースに決まり

オランダが再び日本を引き離す。(64分、1-2)

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失点の場面。

もともと守備がそれほど得意ではない WB中村だが、

先ほどの得点の場面では見事なデュエルの強さを見せたものの、

専門外の守備のデュエルでは脆さを露呈。

外側をオーバーラップしてきた SBドゥンフリースの動きに釣られて

一瞬内側のコースを空けてしまった。

CB伊藤のカバーも間に合わず、

ザイオンも必死に腕を伸ばすが一歩及ばなかった。

それ以上に、利き足ではない左足で見事な神コースへ叩き込んだ

サマーフィルのシュートを褒めるべきかもしれない。

これでまたも1点を追う状況になった森保ジャパン。

残り時間はあと25分。

ここから再び反撃成るか?!

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