FIFAワールドカップ 思い出のBest Bout 北中米大会②

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今回も様々なドラマを生んだ FIFAワールドカップ

20年ぶりの再戦(前半)

【2】各チームのフォーメーション

日本はお馴染みの 3ー4-2-1(5ー4ー1)を採用。

キーパーに 鈴木彩艶(ザイオン)。

ディフェンス・ライン3枚が

右から 冨安、谷口、伊藤洋輝。 

佐野、鎌田の2ボランチに、

両サイドウィングバックには堂安、中村。

トップ下2シャドーには、

右に伊東純也、左に前田を起用。

1トップは、チュニジア戦で2得点を挙げ

好調を維持する 上田綺世あやせ が務める。

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第一戦のオランダ戦で久保が負傷して以来、

流動的になっている右シャドーの位置に

伊東純也を起用。

左の前田と共にスピードを活かしたプレーに期待がかかるが、

それを活かすには、1トップ上田のキープ力と

鎌田、佐野のフォローアップが不可欠になってくる。

また伊東純也は、後半の相手が疲れている場面で

攻撃のジョーカー的な役割で投入されることも多かったため、

その代わりとなれるバックアップの存在が誰になるのかも

見どころのひとつだ。

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一方、ブラジルは、4-3-3のフォーメーション。

ゴール前には世界有数のゴールキーパー アリソンが構え、

4バックには、右から

ダニーロ、マルキーニョス、G・マガリャンイス、ドウグラス・サントス。

中盤の底には百戦錬磨のフィジカルモンスター、

カゼミーロが鎮座し、

運動量とテクニックを兼ね備えた

ルーカス・パケタ、ギマランイスが

中盤を彩る。

右ウィングに新進気鋭の長身レフティ、ハイアン。

トップの位置に、組み立てにも参加しチャンスメークの能力も高い、

マテウス・クーニャ。

左ウィングには、今や押しも押されぬセレソンのエース、

ヴィニシウスが入り 決定機をを演出する。

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確かにかつてのようなスーパースター軍団と比べると

見劣りするかもしれないが、

ほとんどの選手が、ヨーロッパや南米のビッグクラブで

中心を担っている選手たち。

日本から見れば、確実に格上の相手だ。

しかし、まったく勝てる可能性がないわけでもない。

思えば ジーコ、ラモスを始め、

日本サッカーの発展にブラジル人が果たした貢献は計り知れない。

今こそ 日本が成長した姿を見せる時だ。


【3】日本十八番おはこの3バックと、攻めあぐむブラジル

ブラジルから駆け付けたサポーターが大半を占める中、

キックオフの笛と共に

前線から猛烈にプレッシャーをかける日本。

ディフェンスラインを高く押し上げ、

強豪相手にも真っ向からやり合う姿勢が伺える。

形としては3バックだが、

本来 攻撃的な堂安、中村敬をウィングバックに配置し

状況によって5バックで守る戦い方は、

前回大会のドイツ、スペイン相手にも通用したやり方だ。

数の上で守備的にはなるが、

攻撃的な選手でもチームの為にさぼらず守備をする

日本人のメンタリティーと、

攻撃になった時には前に出て行けるフィジカル的なアドバンテージは、

このシステムに欠かせない要素だ。

森保監督がこの8年間で培ってきた、

所謂いわゆる ジャパニーズ・スタイルのサッカーで

王国ブラジルに挑む。

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開始2分、

日本陣内でボールを回すブラジル。

右サイドからパス交換で中に入り込もうとするが、

日本のディフェンスがカット。

一旦ボールが CF上田に渡りキープしようとしたところに

すかさず DFMカゼミーロがプレッシャーをかけ、

IHギマランイスと囲い込んでボールを奪取。

ギマランイスがそのまま日本のペナルティーエリア内に持ち込んで

左足でシュートを放つ。

CB谷口がコースに入ってコーナーに逃れるが、

一瞬のスキを突くブラジルの抜け目のなさに

ヒヤッとした場面だった。

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序盤はブラジルが押し込む展開が続く。


14分、ブラジルの攻撃。

中盤でボールを持った DFMカゼミーロから

前線の IHギマランイスに縦パスが入る。

中盤とディフェンス・ラインの間でこれを受けたギマランイスは

前を向くとすかさず CFマテウス・クーニャにスルーパス。

マテウス・クーニャは CB伊藤洋のプレッシャーを受けながらも、

それを手で抑えながら左足でグラウンダーのシュート。

これが枠を捉えるも、GK鈴木ザイオンが間一髪外へ掻き出す。

続けて ブラジルの左からのコーナーキック。

ショートコーナーから WGヴィニシウスがボールに絡んで、

リターンパスを貰った IHギマランイスがシュートを放つが

枠を大きく外れる。

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日本もすぐに反撃。

早いゴールキックから中盤でボールを受けた IH伊東純がドリブルで突破。

カバーに来た IHルーカス・パケタを交わすと、

そのまま持ち込んでペナルティーエリア付近まで切れ込む。

これに DMFカゼミーロが

たまらず後ろからのタックルで倒してしまい、

日本 絶好の位置からフリーキックを得る。

(このプレーで、カゼミーロにイエローカード)

ゴールやや左、約20メートルの位置からのフリーキック。

MF鎌田が右足で直接狙うも、

ブラジルの壁に当たってゴールラインを割る。

その左からのコーナーキック。

IH伊東純の右足でのクロスはニアでクリアされ、

日本、セットプレーでのチャンスを阻まれる。


その後も一進一退の攻防が続く。

ブラジルが小気味よくパスを左右に回して打開しようとするが、

日本も上手くブロックを作って中に入れさせない。

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20分、

日本陣内で 左CB伊藤洋が右サイドに大きくサイドチェンジ。

少しボールが短くなったところを

左SBドウグラス・サントスがカットして前線へ。

左サイドでボールを受けた WGヴィニシウスに付いて行ったのは

右CB冨安。

ワンタッチでトップスピードに乗った ヴィニシウスは、

冨安を振り切ってゴールライン際から中へ左足でのクロス。

これは CB谷口がヘディングでクリアして難を逃れるが、

スピード豊かな冨安をも一瞬で置き去りにしてしまう

ヴィニシウスの圧倒的な突破力が垣間見えた場面だった。

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その後もブラジルが押し込む場面が続くが、

日本も何とか喰らいついて決定機を与えない。

23分を迎えた辺りで

ハイドレーション・ブレイク(飲水タイム)に突入した。


【4】日本 ショートカウンターからまさかの先制!

3分間に休憩の後、試合再開。

27分、

GK鈴木ザイオンのロングフィードを CF上田が頭で落とし、

右サイドに展開して得た右からのコーナー。

キッカーは 右IHの伊東純也。

キーパーから離れていく軌道のボールは、

ゴールエリア中央付近で待つ CF上田の頭に合うが、

これはバーの上に外れる

ゴール前で上田を見ていたのは WGハイアンだったが、

ハイアンが一瞬目線を切った瞬間、フリーになった

上田の動きが秀逸だった。

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身長は182㎝と、世界的に見るとそこまで大きくない上田だが、

圧倒的な跳躍力とオランダ、フェイエノールトで鍛えられたポジショニングの良さで、

長身のセンターバックにも引けを取らない

空中戦での強さを誇る。

前節チュニジア戦での自身2点目のゴールなどは、

まさにその真骨頂。

滞空時間の長いヘディングと日本人離れした身体能力は、

往年の名ストライカー、久保竜彦を想起させる。

この日も、ブラジルが世界に誇る二人のセンターバック、

マルキーニョス、マガリャンイスを相手に、

フィジカル的に一歩も引かないプレーを見せていた。


ブラジルがボールを保持する中、

前線からプレスをかける日本。

ハイドレーション・ブレイクの直後ということで、

ここにきて両チームとも若干ペースが上がってきている。

29分、

日本がかけ続けるプレッシャーに、

たまらずブラジルが前線にボールを入れるが

パスの呼吸が合わず日本ボールに。

センターサークル付近でボールを拾った谷口が

中盤の IH伊東純に縦パスを入れる。

伊東はドリブルを開始するが、中盤でこれを奪われ、

ブラジル速攻のチャンス。

全体が前がかりになったところ、

右SBダニーロが不用意に出した横パスを

完全に読んでいた MF佐野海舟がインターセプト。

目の前には広大なスペースが広がる。

ブラジルは攻めに出ようとしていたため、

動きの逆を突かれて誰も反応出来ていない。

そのまま前線の選手に繋いでも良かったが、

佐野は自らのドリブルで持ち上がることを選択。

一瞬遅れてプレッシャーをかけに来た DMFカゼミーロを

あっさりとかわし、ゴール前へ侵入する。

前線にいた CF上田は、

いつでもボールを受けられるようポジションを修正しつつも、

ボールから離れる動きで

ゴール前に 佐野のための・・・・・・スペースを作り出す。

佐野は ゴール前約20メートルの位置まで来ると、

追いすがるカゼミーロのプレッシャーをものともせず、

右足でグラウンダーの鋭いシュートを放つ。

よく抑えられたボールは、

GKアリソンが懸命に伸ばす指先をすり抜け

ブラジルゴールの左サイドネットに突き刺さった。

何と、日本が先制点を奪う!!!(1-0)


ポジティブ・トラジッションとなったブラジルが

前がかりになったところで、

ダニーロからのパスコースを冷静に呼んでいた佐野海舟。

その後、自らの推進力を活かして攻め上がった判断も素晴らしかった。

これだけボールを保持されている中で、

集中を切らさず勝負所で力を発揮できる

心身におけるタフネスぶりが、

ヨーロッパでも高く評価される所以だろう。

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自身のスキャンダルで、

キャリアに暗雲が立ち込めたこの数年。

その真偽のほどは知るべくもないが、

結果を残し続けることでしか

そのキャリアを切り開くことは出来ない。

佐野の この一戦に賭ける想いのこもった、

快心のゴールだった。


失点後、すぐ反撃に転じるブラジル。

34分には、中央でのコンビネーションから、

WGヴィニシウスが右足で狙うも、

これは力無く GK鈴木ザイオンの正面。

ウィングバックの堂安、中村も

完全にディフェンス・ラインまで下がって

5バックでブラジルの猛攻を耐え凌ぐ。。

38分には、

CBマガリャンイスからの楔くさびのボールを IHルーカス・パケタが落とし、

CFマテウス・クーニャが右足で狙うが、

これも GK鈴木ザイオンが難無くキャッチする。

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日本がコンパクトな守備網を敷いているため、

セットプレーを除いて、

ブラジルのシュートのほとんどは

ペナルティーエリアの外からのもので、

日本にとって、そこまでの脅威とはなっていない。


その後は日本がボールを保持する時間帯もあり、

ブラジルも攻め疲れからか決定的な場面は作れず、

スコアが動くことはなかった。

4分間のアディショナルタイムを終えたところで

前半終了のホイッスル。

何と、日本の1点リードで試合を折り返すこととなった。


前半のスタッツ

日本

1

4

(1)

2

2

35%

141

 

スコア

シュート

枠内シュート

CK

FK

ポゼッション率

パス成功数

ブラジル

0

8

(2)

6

6

59%

328

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